大竹史朗よりご挨拶

かつて ともに生まれた道と人は
いつの日か ふたつにわかれていた

それが いつどこでなのかは 誰にもわからない

いつの日か 道と人は ふたたび出会うだろう
道は さらに 広がりをまして
人はさらに 深さをまして

それが いつどこでなのかは 誰にもわからない

ー アタウアルパ・ユパンキ (1908-1992)ー

 

南米民俗音楽最高峰と謳われたアルゼンチンのユパンキの音楽、そして数多くの美しいスペインやラテンアメリカの音楽に魅了され、少年時代から、すべての情熱をギターの修練に傾けていたいた私でしたが、実際、将来それを職業とする考えはまったくなく、20代の青年時代には全く別なことをしていました。

 

しかしそれが、アメリカに渡ったあと、不思議な運命の糸に手繰りよせられるように生涯の伴侶であるギターと再び出会い、ちょうど30歳のとき、この楽器の奏者として活動を開始してからは、まさに無限といえる南米の魅惑的な文化の研鑽を続ける道のりを、ときに喜びをわかちあいながら、またときには歯を食いしばりながら、私たちはともに今日まで歩き続けてきました。

 

長い年月が流れ、いま、私とギターは、ようやくお互いに深さを増してきたような気がしています。
これからも、この素晴らしい民衆の楽器の可能性を極限まで引出すことのできる音楽を創ってゆく旅路が続くことでしょう。
その果てしない道のりを、後援会の皆様とともに一歩ずつ深さを増しながら歩き続けることができれば、こんなに嬉しく、そして力強いことはありません。
このような時期に、私を応援してくださろうとする皆様の会が発足となることは、本当に幸せなことです。

 

後援会に入会してくださった皆様、加えて会の運営スタッフの皆様、そして最後に、この会を立ち上げてくださり、さらに会長を引き受けてくださった私の大恩人、大根田勝美さんに、この場を借りて心からの御礼を申し上げます。

 

大竹史朗