去る4月18日の銀座ヤマハホール公演が、おかげさまで大成功をおさめることができました。
まず、この場を借りて、お集まりいただいた多くのお客様、スタッフの皆様、そして後援会長、大根田勝美さんに深く御礼を申し上げます。
ミュージシャンとしての私の渡米生活25年を、ひとつの節目として記念したこのコンサートは、同時に、従来のフォルクローレ音楽を私なりに発展させ、今後、フラメンコやタンゴのような、ひとつの音楽カテゴリーとしての確率を目指す、新たな私自身のスタイルである「イベロアメリカーナ」の処女航海的意味合いをもつものだったと思っています。
ニューヨークに戻るとすぐ、この強い想いをさらにストレートに伝えられるナンバー、そのものズバリのタイトル「イベロアメリカーナ」を作曲。
ヤマハでもオープナーとしてプレイした、バッハの無伴奏ヴァイオリン曲をベースにジャズロック風にインプロヴァイズさせた、とても気に入っているギターソロですが、おそらく6月4日、南米ツアー皮切りの、パラグアイの首都アスンシオン公演が初演となる見込みです。
スペイン語には、「ラティーノアメリカ(ラテンアメリカ)」、「イスパノアメリカ(ヒスパニックアメリカ)」など、南米を表現する言葉が多くあります。
私がその中でももっとも好きなのが、この「イベロアメリカ」。
イベリア半島によって征服され、そして影響を受けたアメリカ大陸という広大な響きに何となくロマンを感じます。
「イベロアメリカーナ」は、‘イベロアメリカの’、‘イベロアメリカ風’、そして‘イベロアメリカの女性’などを意味。
この最新作の正式タイトルは、「イベロアメリカーナ〜”バッハのアダージョBWV.1001”によるインプロヴィゼーション〜」となります。
写真提供: 堀口邦彦