去る4月の東京におけるディナーコンサートの際や、すでに関係者の皆様にはお伝えしていたアルゼンチン、ウルグアイ合作による大竹史朗ドキュメンタリー映画が、「El Camino del Viento〜風の道」というタイトルで製作が進められる運びとなりました。
物語の中心はもちろんアルゼンチンですが、オープニングとラストがニューヨークロケを予定する素晴らしい内容です。
これを受け、大竹は6月13日より一週間、ウルグアイの首都モンテビデオを訪れ、作品の監督ガブリエル・ソローシーさんとともにシナリオ仕上げ、使用音楽の選曲、そしてテスト撮影を行う予定です。
ガブリエルさんはハンガリー系ウルグアイ人。
南米のみならずヨーロッパで高い評価を受けるドキュメンタリー作家ですが、2008年に製作した、アルゼンチンの世界的バンドネオン奏者、ロドルフォ・メデロスのドキュメンタリー映画「A Different Way」が、フランスの権威ある映画祭FIPAにおいてグランプリを獲得。2年前には、ニューヨークのABTでプリンシパルダンサーでも活躍し、日本でも人気のあるアルゼンチンバレエ界のスーパースター、フリオ・ボッカと組み最新作「アダージョ」を発表するなど、現在、世界のドキュメンタリストのなかでも文字通り第一人者のひとりといってよい存在です。
3ヶ月ほど前、“あなたの演奏するバッハに感激した。ぜひ次作はあなたを撮りたいと思っているので協力していただきたい。”と、ガブリエルさんから直接要請を受けた大竹は、4月の日本滞在中も、彼とオンラインで不断のコミュニケーションを続け、常に前に進もうとする国境を越えたアーティスト同士の友情と信頼を深めてきました。
ぜひご期待ください。
ウルグアイは南米最大の白人国。
首都のモンテビデオは、ヨーロッパの小都市を思わせる美しい街です。
大竹にとってウルグアイを訪れるのは12年ぶり二回目。
前回の訪問時には、現地のメディアによる大歓迎を受けました。